残業
近年「働き方改革」という言葉がメディアで取り上げられ、今では様々な業界に浸透し定着しつつあります。
最初なかなか進まなかった「働き方改革」でしたが、2020年の新型コロナウィルス感染拡大によって急速に進み始めた企業が多いと思います。
ですが、多種多様ある職種の中で「働き方改革」が導入しにくい職種もあります。
製造業は就業場所を変えるのが困難、接客業はリモートでは業務ができない、など各々で抱える問題はあると思います。
今日は数ある改革の内容のひとつ、「残業」についてのお話です。
残業の定義とは
【 残業 】
労働契約で定められた「所定労働時間」を超えて働いた業務のこと(所定時間外労働)
所定労働時間は企業によって異なります
残業には、「所定時間外労働」のほかに「法定時間外労働」というものもあります。両者は異なるものなので、違いについてもっと詳しく知りたい方は、お近くの社会保険労務士事務所にお尋ね下さい。
業務内容によって繁忙期・閑散期とあります。繁忙期は業務量も多い為どうしても残業せざる負えない場合がありますが、繁忙期でもないのに残業がなくならないという場合は一度見直す必要があります。
残業の原因を大きく分けると3つあります。
残業の3大要因
【 ① 労働者に対して仕事量が多い 】
割り振られる仕事量が労働時間内に収まらないぐらい明らかに多い事が、一時的でなく常態化されてるケースが多く見られます。
いくら集中してやっても、残業になるのは当然ですよね。
【 ② 顧客や取引先のペースに巻き込まれる】
顧客や取引先を大事にするあまり、先方の要望をきいていく内にイレギュラーな対応業務が増えてしまうパターンです。
「お客様は神様」「取引先に”できない”は言わない」という風土の会社によくみられる光景です。確かにお客様や取引先はとても大切です。しかし、まずは会社を一生懸命支える労働者を第一にケアしてほしいものですね。
【 ③ 残業=美徳 】
はい、これが一番良くない要因ですね。上記の要因①②はあくまでも業務による残業ですが、これはちょっと色が違います。
「残業してない=仕事してない」「残業=愛社精神」という謎の式が根付いてる企業風土・文化がある会社は少なくなってきてますが、ゼロではありません。
まとめ
ワークライフバランスが広まりつつある中で、まだまだ問題を抱える企業は多いと思います。
急いで環境を大きく変化すると必ずどこかにしわ寄せがきます。1つ1つ取り入れて試行錯誤しながら1歩づつ、着実に進んでいくのが理想ですね。
簡単にできる事ではないですが、働き方というものが変わってきてる今がまさに変化のチャンスだと思います。このタイミングで1歩踏み出した企業と踏み出せなかった企業では、今後働く環境に大きな差がうまれるでしょう。
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